AutoACプログラム使用上の注意点

 


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外気負荷を時系列で考慮した計算が必要ですが....


住宅など床面積の割にガラス窓が大きい部屋の、年間を通した負荷計算すると、納得のいかない結果が?

心配いりません、最新バージョンでは隙間風や外気負荷を正確に取り入れて計算します。

 

外気負荷を考慮しない計算の場合

 ガラス窓が大きい部屋の負荷を年間を通して、連続で計算してみると以下の様な変な結果が出てきます。

そこで、 年間を通した最大負荷が、どの様になるか試してみます。(サンプル Home)

運転開始・終了月を、1~12月とします。

 

 

 

計算結果は、

 

最大負荷が12月になってしまいました、そこで 「ウインタースイッチをOFF」 (ツールバーの「オプション」で

設定し再計算しますと、

 

 

ウインタースイッチをOFFにすると、外気温が室内設定温度以下になった場合、放熱され、見掛け上外皮負荷が下がることを考慮した計算です。 詳細負荷計算を参照してください。

しかし、この結果も正確ではありません。

実は、AutoACアプリは、最大負荷の月を算出するのに、外気負荷や隙間風負荷を加味した値で算出されていませんでした。

 

このプログラムの基本は、シンガポールで働いていた時開発し、年間を通して外気が室温以上であるトロピカル地区に在たため、外気負荷を時系列で取り入れる計算まで必要としなかったためです。

  


これに対応できる改造が出来ました。- 2012.08.18

動作結果からは、ほぼ納得の行く結果が出ているようです。

 

計算は、上記と同じ条件に加え、隙間風を一人当たり 20 m3 取り入れ、必要外気がないものとして計算し ています。 これは、通常の家庭用のエアコンの条件を想定しました。

 

結果は、

 

 

最大負荷が、8月13時になりました。

スキンロードは、小さくなっているにも拘わらず、全体では12月より8月のほうが大きいためです。

 

これは、隙間風が季節に合った値で、最大値算出に取り入れられていることによります。

外気量の欄も、従来は風量だけでしたが、熱量でも表示するようになりました。 さらに、計算された外気条件も表示しています。 

 

このサンプルでは、外気量が”0”ですが、取り入れ外気があるシステムでは、その全熱量も対象で算出されます。(最小負荷には反映されません)

 


最終更新日:2020/02/04
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