相当温度差・実効温度差の計算

 

 

 

(A) 相当外気温度(SAT)の算出

n時の相当外気温度を以下の式で求める。

公式1 

ここに、

 

In

外壁表面に当たる全日射量

[kcal/m2・h]

αs

外壁外表面の日射吸収率

[ 1.0 以下の値] 通常0.7位

α0

外側表面熱伝達率

[kcal/m2/h/deg] 通常15位

DB

外気温度

[℃]

SATの基準室温からの偏差を1日24時間について求める。

公式2 

 

(B) 実効温度差の算出

無次元化された外壁貫流応答係数 ( )を用いて、n 時の実効温度差ETDnを求める。  

公式3 

 

(C) 応答係数(Yj) の算出

このプログラムでは、壁材などのツールバーから事前登録ボタン 外壁登録ボタン  で、 をすると、自動的に24時間の応答係数()を算出し、壁材等の登録ファイル(Component data.cmp)に書き込まれます。

 

下のグラフは、6種類の応答係数()をグラフにしたものです。

● RC100 : 普通コンクリート100mm厚で、両面モルタル30mm仕上げ

● RC100+GW : 普通コンクリート100mm厚で、片面モルタル反対側にグラスウール25mm

● RC200 : 普通コンクリート200mm厚で、両面モルタル仕上げ

● 軽量 : 簡易応答係数法の軽量壁

● 中量 : 簡易応答係数法の中量壁

● 重量 : 簡易応答係数法の重量壁

 応答係数表

  

但し、この方法でも年間の外気温度データがなければ計算できません。

東京とシンガポールの気象データは添付してありまが、それ以外のものが必要な時は気象台・気象データブックなどを参照し新たに作成する必要があります。 

日本国内主要地域ならば、プログラムのツールバー ボタン「年間外気温湿度データファイル自動」を押せば作成できます。

 

参考(間違いやすい値など)

(部材の厚み[m] / 熱伝達率[kcal/hm] ) =  熱抵抗[h/kcal]

温度の高い空間から複合部材を介して温度の低い空間に熱が移動する量

記号は、国際的には、U の記号が使われている、従来、日本では K値で表していたが、最近は国土交通省でも U としている。

 

プログラムの修正記録 を pdfファイルで表示します

 


最終更新日:2020/02/04
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