日射計算詳細(1)
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太陽輻射熱計算の基礎
(A)基本計算 I
地上に降り注ぐ太陽輻射熱は、
透過熱量(輻射熱量) = 法線面直達日射 + 水平面天空日射 で表されます。
● 法線面直達日射量
大気外日射 は、大気による抵抗で減衰します。 この値は、通常 [Bouguer] の式を使い、地表に到達する値(法線面直達日射量) を算出します。 また、計算地点の標高修正を行います。 海面における大気質量には、太陽高度の値が必要です。 水平以外の部分については、 傾斜面直達日射量として、球面三角法を応用して計算されます。
● 水平面天空日射
直達日射のほかに、 日射が大気中の微粒子により散乱され、散乱された部分は天空全体からの輻射となって地上に達する。これを天空日射と言います。
水平面天空日射 は、各種の実験式(補間式)が提案され、 [太陽高度] ・ [時角] ・ [大気外日射] ・ [大気透過率] などを代入すると計算できます。
(B)基本計算 II
人工衛星などの熱量観測データより、 大気外日射量(太陽定数)を定め、この値を元に計算されています。太陽高度 の算定は、太陽赤緯や時角・均時差のデータが必要になります。
太陽が通過する天の赤道(視赤緯)を 太陽赤緯と呼び、この傾きによる熱量の補正もしなくてはなりません。
地球の公転軸 と 自転軸には( 23.4422°)の傾きがあり、 1年を周期として変化しています。
の太陽赤緯は、 観測データから補間式が提案されています。
太陽赤緯を算出するのに、地球の公転動径が必要になります。
地球の軌道は、円に近い楕円形であるので、季節による修正が必要です。
この修正は、 公転動径を使い行いますが、観測データから、位置計算の補間式が提案されています。 この補間式には、1月1日を1とする通日 が必要で、うるう年を考慮に入れた計算式が使われます。
時間による修正は、地球の自転速度の変化による時差(均時差)で、いろいろと補間式が提案されています。
それぞれのハイパーリンクに詳細がありますので、 参考にして下さい。
国立天文台 理科年表オフィシャルサイト http://www.rikanenpyo.jp/kaisetsu/koyomi/koyomi_top.html
最終更新日:2020/02/04
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