空気線図シミュレーション

 

完全なマニュアルの空気線図


電子空気線図には以下の機能が備わっています。

任意の状態表示

状態点は、乾球温度・湿球温度・相対湿度・露点温度・エンタルピー・絶対湿度などで表されます。  任意の2組のデータを決めれば 、その他の値が算出されます。 値の入力は、「ポイントボックス」より入力し、「計算」 ボタンもしくはリターンキーを押せば、値が「ポイントボックス」に表示されます。グラフにプロットする場合は、「グラフ表示」のボタンを押します。

  

 

以下プリファンクションボタン群の説明

SHF(冷却)

冷房の空気状態をシミュレーションできます。

「自動計算」を選択すると予め決められたルーチンで必要な吹出し空気状態を計算します。

 

予め決められたルーチンとは、コイル出口温度が10℃以下にならないポイントです。  SHFが小さくこの温度を下回る時は、メッセージが出て再熱が自動的に計算されます。

 

手動で状態を選定したい時は、「自動計算」のチェックボックスを外します。

「自動計算」のチェック ボックスを外せば、下限吹出し空気温度がマニュアルで設定できます、更に再熱ルーチンを切り離すことも出来ます。

 

Mix(混合)

(A)と(B)2つ別々の空気状態の混合を計算します。 

まづ、(A)点を入力しグラフにプロットしておき、(B)点も入力します。 その状態で、「MIX] ボタンをおすと、専用のダイアログが表示され、(A)、(B)の番号を入力が求められます。 次に、(A)と(B)の風量比の入力が求められますので、入力して「OK」ボタンを押すと、混合された空気状態が「ポイントボックス」に表示されます。 グラフ表示ぼたんの「Yes」を押すと、グラフ上にそのポイントが表示されます。

(A)、(B)の風量比は、重量比(Kg/h)でも容量比(m3/h)でもかまいません。 混合点容量は、比重量に注意してください。

 

(R)Heat(加熱)

暖房する時の状態変化や電気ヒータで空気を加熱する時の状態変化が計算できます。

暖房の時の空気の状態変化と、電気ヒータを通過する空気の状態変化は異なります。

 

電気ヒータ通過の時は顕熱(SHF = 1 )のみの変化ですので、空気線図での移動は水平移動となります。

 

暖房の時は、室温より高い空気を送風することになりますが、壁や窓の温度は 低く結露して除湿されてしまいます。従って冷房の時と同じスロープを持って変化します。この変化量は、部屋の構造や窓の面積で大きな差が出てきます。

 

これらのシミュレーションを手動で出来る様に、二通りのデータ入力を選定出来るようにしてあります。

一つは、温度差入力(顕熱変化のみの時)もう 一つは、熱量と風量更に SHFの設定で単純加熱及び暖房両方の計算が出来ます。

 

スロープ(SHF勾配線上のポイント)

任意の 2点のポイントを結ぶ線上にあるポイントの計算です。

空気の混合と同じですが、温度差またはエンタルピー差で条件を入力できます。

 

H+H(加湿)

低圧蒸気・温水シャワー・水加湿のシミュレーションが出来ます。

 

DLT(差の計算)

任意の 2ポイントの差を計算します。結果は Point  Boxに表示されます。

 

CAP(コイル容量)

任意の2 ポイントを変化させる為に必要な熱量やエンタルピー差を計算します。

風量はm3/ hで表示されますがこの換算は20 ℃の乾燥空気比重で換算しています。

 

EQC(空調機容量)

室内・吹出し・冷却コイル出口・外気ポイント及び循環空気量や外気量を入力し、OKボタンを押すと、空気線図が立ち上がりますので、右上部の ”自動計算” ボタンを押すと、その状態ポイントで動作する空調機の容量を求めることが出来ます。

風量はm3/ hで表示されますがこの換算は 20℃の乾燥空気比重で換算しています。 

 

CP(ポイントの値表示)

空気線図に表されているポイント番号を入力すると、各種値が Point  Boxに表示されます。

これ以外に隠れたコマンドとして、線図の任意の位置でマウス左・右クリックで使えるコマンドが有ります。

 

マウス左クリックコマンドは、 「空調機容量 コイル容量簡易計算器」 がありますが  「空調機容量 コイル容量」 は ファンクションボタンの機能と同じです。但し、モードレスダイアログで表示しますので計算途中でもほかの機能を合わせて起動できます。

 

 

 

簡易計算 は、簡単な換算計算を行う電卓のような機能で、熱量から風量・エンタルピー差などを求めるものです。

 

空気線図にポイントがプロットされている時、 CPボタン 若しくは、マウスの左クリックでPoint  Boxに値を表示しておき、線図の 任意の位置でマウス右クリックすると上記の 「** 一定 」のメニューが設定可能になります。

 

これは、プロットされているポイントと同じ温度・湿度などの状態点を求める時に有効です。 断熱変化のようなエンタルピー一定のポイントも簡単に求められます。

 

これ以外に機能上の詳細は、 ON-LINE  HELPを参照して下さい。

 


ページ先頭に戻る
最終更新日:2020/03/17