Grid Control 2

ここに紹介するプログラムは、WIN XP 2003/Windows 7 (32bits) - OS 環境でマイクロソフトのVisual Studio 2010　で作ったものです。

Windows XP/ Windows 7(32bits) での動作は確認済みですが…

非表示のEditBoxを貼り付け、GridControlとLinkさせる。

下図のようにEditBoxを貼り付け、ClassWizardでメンバー変数をコントロールのm_ctrWallDataInputにします。

Gridは、メンバー変数をm_gridとします。

次にClassWizardでEditBoxのUpDateData関数をオーバーライドさせます。

この関数は、EditBoxの内容が変わった時　呼び出される関数です。　　

この関数内にキーボードで入力されたデータの判断や加工のコードを書きます。下は、サンプルです。

////////////////////////////////////////
// データの入力
void CWallDlg::OnUpdateWalldataInput()
{
　　CString szData, szEtd, szDnsty, szUv, szD;
　　CGridControl gc;
　　CCheckData cd;
　　BOOL ret2=FALSE, ret = FALSE;

　　m_ctrWallDataInput.GetWindowText( szData ); // EditBoxの入力データを取得する
　　long row = m_rc.y; 　　　// 着目しているGridの行を取得する
　　long col = m_rc.x; 　　　// 着目しているGridの列を取得する

    switch( col ){ // Colの個数で必要なだけ条件を書く
　　   case 1:
　条件判断　1（条件に合えばret = TRUEを代入）
　　　　　break;
　　   case 2:
　　　　　条件判断　2
　　　　　break;
　　   case 3:
　　　　　条件判断　3
　　　　　break;
　　   case 4:
　　　　　条件判断　4
　　　　　break;
　　   case 5:
　　　　　条件判断　
　　　　　break;
   }

   if( ret == FALSE && !szData.IsEmpty( )) {   // 条件に合わない時に再入力や修正を促す
   gc.SetTextMatrixRight(&m_grid, row, col, szData ); // 入力したデータをGridの所定の位置に表示
   AfxMessageBox( "Not Correct Data ! ",MB_OK | MB_ICONEXCLAMATION, 0 );
　　　 int n = str.GetLength( );　
　　　 m_ctrWallDataInput.SetSel( n, n, FALSE );
　　　 m_ctrWallDataInput.SetFocus( ); 　　　             // フォーカスをEditBoxに強制的に移動します。
    }
   else {
　　　RecordData( m_pt );   // 条件に合ったときは、データを保存するルーチンに飛ぶ
    }
}
　

この様に、EditBoxのデータを読み込み　判断の上、所定のGridに書き込んだ後、すぐに強制的にフォーカスをEditBoxに戻すことでLinkが取れるのです。入力データをアレーに書き込む関数は以下の通りです。

////////////////////////////////////////
// グリッドのデータをメモリーに記録する
void CWallDlg::RecordData(int pt)
{
　　CString szData;
　　CWallData wd;

CCheckData cd;

　　BOOL br = FALSE;

BOOL nRet = TRUE;

　　long cols = m_grid.GetCols();

long col = 0;

double area = 0.0;

double uv = 0.0;
　　　　　str = m_grid.GetTextMatrix( pt, col );

　　　　　if( !str.IsEmpty( )){
　　　　　　　br = TRUE;
　　　　　　　switch( col ){ // 各Col に対応したWallData Classに代入する
　　　　　　　　　case 1:
　　　　　　　　　　　wd.m_orient = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　case 2:
　　　　　　　　　　　wd.m_type = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　case 3:
　　　　　　　　　　　wd.m_wallarea = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　case 4:
　　　　　　　　　　　wd.m_uf = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　case 5:
　　　　　　　　　　　wd.m_tempdeff = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　　　　case 6:
　　　　　　　　　　　wd.m_dnsty = str;
　　　　　　　　　　　break;
　　　　　　　　}
　　　　　　　　col++;
　　　　}
　　　　else {
　　　　　　br = FALSE;
　　　　　　col++;
　　　　　　break;
　　　　}
　　}
　　if( br == TRUE ) { // WallData Classのアレーに代入する

       // 全てのデータが入力されないとTRUEにならない。
　　　　int nIdx = m_grid.GetRow() - m_fixedrows;
　　　　int nData = m_ArrayWall.GetSize();　
　　　　if ( nIdx < nData )              // 既存データアレーの修正
　　　　　　m_ArrayWall[nIdx] = wd;
　　　　if ( nIdx == nData    )          // 新規アレー追加
　　　　　　m_ArrayWall.Add( wd );
　　}
}

プログラムでは、一行のデータ（すべてのCol）がすべて入力されないと　アレーに書き込み出来なくしています。

このRecordData関数により、各Colに有効なデータがEditBoxより入力されれば、保存のアレーに自動的に書き込まれます。

更に、行を変えればアレーも自動的に増加します。

WallData　クラスについて

複数のデータをアレーにまとめるためにWallDataクラスを下のように作りました。

class CWallData : public CObject
{
   public:

   CWallData() {
      m_orient = "";
      m_type = "";
      m_wallarea = "";
      m_uf = "";
      m_tempdeff = "";
      m_dnsty = _T("M");
   };
   CWallData( const CWallData& s ) { *this = s; };
   ~CWallData() {};

    const CWallData& operator = ( const CWallData& s ) {
       m_orient = s.m_orient;
       m_type = s.m_type;
       m_wallarea = s.m_wallarea;
       m_uf = s.m_uf;
       m_tempdeff = s.m_tempdeff;
       m_dnsty = s.m_dnsty;
       return *this;
    };

    CString m_orient; // すべて文字変数としています
    CString m_type;
    CString m_wallarea;
    CString m_uf;
    CString m_tempdeff;
    CString m_dnsty;
};

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最終更新日： 2020/02/04